連日うだるような暑さが続いていますが、体調を崩されていませんでしょうか。
今の時期は、ちょうど土用ですね。
土用とは、雑節のひとつです。
1年の季節の移り変わりを二十四に分けて考える二十四節気という思想は、古代中国から伝わってきました。
「立春、立夏、立秋、立冬」は、よく知られていますが、季節の移り変わりの時期を雑節といい、土用はそのひとつです。
五行思想では、万物を「木、火。土、金、水」に当てはめて考えますが、季節を五行にあてはめると
木=春
火=夏
金=秋
水=冬
となります。
「土」が抜けていますね。
実は、これが季節の変わり目にあたる「土用」になります。
土用は、年4回、立夏、立秋、立冬、立春のそれぞれ直前 18日間にあたり、今年は、下記のようになります。
・冬の土用 1月18日〜2月3日
・春の土用 4月16日~5月4日
・夏の土用 7月19日〜8月6日
・秋の土用 10月20日〜11月6日
今は、ちょうど夏の土用になりますね。
五行論で「土」の性質を人体に当てはめると、
「脾・胃」=消化機能
になります。
季節の変わり目には胃腸を整えましょう、という先人の知恵だと言えます。
ここ最近、臨床でも胃腸がお疲れ気味の方が多くみられますので、胃腸を整える体操をお伝えします。
胃に関連する足の陽明胃経という経絡は、下腿前外側、大腿前外側を通って、腹部、顔面に至ります。
胃の経絡の流れをよくする目的で脚の体操を行います。
「食べ過ぎ体操」
一つ目は、通称「食べ過ぎ体操」です。
食べ過ぎても良いという訳ではないので、ご注意を。
やりかたは、正座をしてそのまま、ゆっくりと後方へ上体を倒します。
太腿の前がストレッチされると思いますが、無理に背中を床につける必要はありません。
痛みが出る手前で止めて下さい。
「足首の体操」
①仰向けに寝て、足首の背屈と底屈を左右交互に繰り返します(20回)
②足を揃えて、足先で円を描くように右回し(10回)、左回し(10回)
お灸教室を受けられた方は、足三里にお灸をされると、さらに良いです。